数値地図(国土基本情報)の
文字コード仕様変更について
2021年7月30日午後より、国土地理院の数値地図(国土基本情報) SHP形式データの文字コードが「シフトJIS」から「UTF-8」に変更されました。
https://www.gsi.go.jp/kibanjoho/kibanjoho41038.html
文字コードUTF-8のデータファイルは、そのままでは当社プラグイン「PlugX-国土基本情報Reader」で読み込めません。フリーのGISソフト「QGIS」を使用してSHP形式データの文字コードをUTF-8からシフトJISに変換する方法を下記にご紹介します。
- UTF-8データファイルにも対応してさらに高機能化したバージョンアップ版「PlugX-国土基本情報Reader2」のアップグレード販売を開始しました。(IllustratorCC2018〜2021対応)。数値地図をZIPのまま解凍せず読み込むことができ、「基盤地図情報」の読み込み機能も追加しました。従来のシフトJISの地図データにも対応しています。 同時に、「数値地図(国土基本情報20万)」読み込みプラグインの「PlugX-国土基本情報20万Reader2」もアップグレード販売を開始しています。
- アップグレードご注文フォームはこちら
- 商品概要はこちら→PlugX-国土基本情報Reader2 PlugX-国土基本情報20万Reader2
(1) QGISのインストール
QGISをお持ちでない方は、下記URLからQGISをダウンロードしてインストールします。Windows版・Mac版があります。以下の説明ではWindows版バージョン3.16 を使用した画面でご案内しています。
https://qgis.org/ja/site/
(2) 国土基本情報データの確認
購入した国土基本情報データ(SHP)を解凍すると、下記のようになっています。メッシュ番号(=この例では533924)フォルダ直下にある「DKG-SHP-」で始まる名前のファイル群が文字コード変換処理の対象となります。DEMフォルダ内と、DKGNIフォルダ内のファイルは対象外です。

(3) QGISでshpファイルを開く
QGISを起動し、上記ファイル群のうち、拡張子が「.shp」のフィルをQGISのウィンドウ内にドラッグ&ドロップすると、下図のようにレイヤとして読み込まれます(この例では「AdmArea」のファイルを読み込んでいます)。その際、座標系変換指定ダイアログボックスが表示される場合がありますが、「OK」をクリックします。

(4) 文字コードを変えてエクスポートする
読み込まれたレイヤを右クリックして、メニューから「エクスポート」→「地物の保存...」をクリックします。

(5) 書き出し先と文字コードを指定して実行
下図のようなダイアログボックスが表示されますので、「ファイル名」の右にある「...」ボタンをクリックして、シェープファイルの書き出し先を指定します。適当な新規フォルダを作ってそこにまとめることをお勧めします。その際、ファイル名は元のファイル名と同じに設定してください。また、文字コードのプルダウンメニューで「Shift_JIS」を選択します。その後「OK」をクリックすると、文字コードをシフトJISに変換したシェープファイルが保存されます。

書き出しが終了すると、デフォルト動作では下図のように書き出したシェープファイルもレイヤとして追加されます。

(6) 書き出し結果の確認
書き出し先のフォルダを見ると、下図のように1回の書き出しに対して拡張子だけ異なる同名のファイル5つが出来ているはずです。

上記の操作を繰り返して、対象の拡張子が「.shp」のファイルすべてを文字コードを変換して書き出します。
PlugX-国土基本情報Readerで読み込む際は、シフトJISのデータファイルを格納したフォルダを指定してください。
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